ただ今ここにある
私たちは、未来に対して期待してしまいがちです。
いつか、あんな風になりたいな…。
いつか、あんなお洋服を着てみたいな…。
いつか、あんなお家に住みたいな…。
いつか、あんな街に住みたいな…。
いつか、あんな車に乗りたいな。
そして、そんな気持ちが、自分の人生は、自分の思った通りにならないという失望を招いてしまったりします。
「自分は足りない。」
「自分はもっと頑張らなきゃいけない。」
と自分を否定してしまうことになったりします。
未来への明るい期待が、過去や現実の失望や自己否定を生み出しているようにも見えます。
だから宗教や道徳では、「欲張らない」よう私たちを戒めるのかもしれません。
でも、そんな風に戒められてばかりだと不自由だし、ストレスも溜まってしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか?
例えば、未来はないことにしてしまうと言うのはいかがでしょうか?
「未来はない。」
「『未来がある。』だなんて嘘だ。」
としたら、どうでしょうか?
「私は、ただ、今、ここにあるだけだ。」ということにしてしまうと言うことです。
それと同時に、ただ、今、ここには、静寂や神聖、感謝、恍惚、尊厳、美、幸福、感動が存在します。
感動、感謝、幸福が今、ここにあれば、わざわざ、それを未来に探しに行かなくても良いのではないでしょうか?
充分に幸せなのですから。