自己中? それとも、自己犠牲?

 

あなたは、自己中タイプでしょうか?

 

それとも、自己犠牲タイプでしょうか?

 

あるご相談者様は、自己犠牲タイプでした。

 

「自分を犠牲にして、他人のために生きることが良いことだ」という観念をもっていらっしゃいました。

 

そのかたにとっては、それが常識です。

 

「自分を犠牲にして、他人のために生きることが良いこと。そんなこと、当たり前。 だから、今更、考え直す必要も、疑ってみる必要もない。」と思い込んでいらっしゃいます。

 

そして、結果的に、ご自身の体調を壊してまでも会社のために働き続けてしまいました。

 

例えば、誰かにお誕生日プレゼントしようとする時、 「どれくらいの予算にしようかなあ?」と考えることはあるのではないかと思うのです。

 

2,000円くらいにしようかな?

 

それとも、5,000円くらい?

 

いやいや、10,000円くらい?

 

2,000円じゃ自己中だけど、10,000円なら、自己犠牲過ぎる。 だから、5,000円にしようなどと考えることもあるかもしれません。

 

が、とにかく、相手を喜ばせるためには、自分の身銭を切らなければならない。

 

つまり、相手を喜ばせるためには、自分を犠牲にしなければならないと思うことは、ある意味、自然なことなのかもしれません。

 

しかし、本当にそうなのでしょうか?

 

例えば、クッキーを焼くことが、趣味の人がいます。

 

その人は、暇さえあれば、いろんな種類のクッキーを焼きます。

 

すると、クッキー作りが、どんどん上達します。

 

その人が、最高に美味しいクッキーを誕生日プレゼントするとしたら、趣味としてクッキーを焼き続けたことは、 自己中なのでしょうか?それとも自己犠牲なのでしょうか?

 

 

また、ある人は、魚釣りが大好きでした。

 

暇さえあれば、魚釣りに出かけます。

 

すると、どんどん、釣りの腕前が上がります。

 

そして、お誕生日に、最高においしいお魚をプレゼントすることができました。

 

 

また、別の人で、ギターの弾き語りが大好きな人がいます。

 

その人は、暇さえあれば、ギターを弾きながら歌を歌います。

 

そして、どんどん、上手になって、感動的なバースデーソングをプレゼントしました。

 

つまり、人を喜ばすためには自分を犠牲にしなければならないという思い込みを一度疑ってみていただけたらと思うのです。

 

 

そして、「世界に一つだけの花」の歌詞のように、その花を咲かせることに一生懸命になることは、 一見、自己中のようだけれど、人を喜ばせることになるということも、考えてみていただけたらと思うのです。