健康は、グニャグニャ背ぼねから。
背ぼねとは、何でしょうか。
背ぼねの一番上にくっついている骨は?
頭蓋骨ですね。
背ぼねの一番下にくっついている骨は?
骨盤ですね。
その頭蓋骨と骨盤との間には、骨がたくさんあります。
首の骨(頚椎)が、7個。
背中の骨(胸椎)が、12個。
腰の骨(腰椎)が、5個です。
この背ぼねは、S字カーブを描くようにできています。
しかし、多くの人は、このS字カーブが少なくなり、直線に近くなってしまっています。
それが、不調の第一原因と考えております。
つまり、背ぼねを、ヘビのように、グニャグニャと、綺麗に動かせることが、健康の目安になります。
そして、背ぼねがグニャグニャできない状態を、凝(こ)っている状態と考えております。
なので、「コリトル」で、グニャグニャ背ぼねを獲得していただきたいのです。
例えば、もし、ヘビが、グニャグニャできなくなったら、前へ進めなくなってしまいますよね。
人間もそれと同じで、背ぼねをグニャグニャができないと、うまく前に進めなくなるようです。
理由は主に3つあります。
第1に、背ぼねは、気を流すポンプのような役割を果たしているからです。
背ぼねが、グニャグニャするたびに、全身に気が流れます。
気とは、エネルギーのようなもので、気の流れに沿って、血液(動脈と静脈)、酸素と二酸化炭素、栄養と老廃物も流れます。
例えば、ウォーキング。
ウォーキングは、基本的にカラダに良いです。
酸素や血液の流れを良くし、代謝をアップさせるからです。
しかし、この、背ぼねをグニャグニャさせながら、歩ける人と、
背ぼねを、グニャグニャさせられずに、歩く人とでは、
気の流れが変わってきます。
つまり、背ぼねが柔らかい人は、グニャグニャしながら、歩けるので、体全体に気(エネルギー)が循環します。
しかし、背ぼねが硬く、S字カーブが少ない人は、歩いたとしても、スムーズに気(酸素やエネルギー)を全身に循環させにくくなり、息切れや動悸が起こりやすくなってしまいます。
第2に、背ぼねのグニャグニャは、バネの役割を果たしているからです。
ボールにしても、クッションにしても、バネがあると、よく弾みますし、衝撃もよく吸収してくれます。
つまり、背骨がグニャグニャできて、背骨にバネが出ると、余計な力を使わずに歩けたり、運動できたりします。
そうすると、疲れにくくなるし、怪我もしにくくなります。
第3に、背ぼねのすき間から臓器に、エネルギーが流れているからです。
例えば、頚椎の骨の隙(すき)間からは、頭(すなわち、目、耳、鼻、脳など)にエネルギーが流れます。
胸椎の骨の隙間からは、心臓や、肝臓、腎臓などの臓器にエネルギーが流れ出ます。
腰椎の骨の隙間からは、大腸や生殖器官などにエネルギーが流れます。
つまり、骨がグニャグニャ動くということは、骨と骨の間がよく開き、骨と骨の隙間から、それぞれの臓器にしっかりとエネルギーが流れ、身体全体に活力を与えます。
では、なぜ、そのグニャグニャが制限され、S字カーブが少なくなってしまうのでしょうか?
その原因が筋(肉)の「コリ」です。
操り人形の糸のようなイメージで、筋肉をイメージしていただけると、分かり易いと思うのですが、
筋肉が凝(こ)っているということは、操り人形の糸が、人形に絡みついてしまっている状態です。
つまり、人形の身体を糸で操ろうとしても操れない状態が、凝っている状態ということになります。
「コリ」は、ドンドン、上塗りされ、雪だるま式に膨れ上がります。
はじめは、首だけが凝っていたのだけれど、徐々に、肩、腕、背中などへと、コリの範囲が広がっていきます。
そうして、身体の動きを制限してしまいます。
その状態が続くと、身体が重だるくなるだけでなく、身体にエネルギーが循環しにくくなり、体力、免疫力、自然治癒力などの、人間の健康維持力をも低下させてしまいます。
なので、早めにコリをほぐしていただきたいのです。
「癌は恐ろしい。でも、コリは、癌に負けず劣らず恐ろしい。」
と、私は、考えております。